研究室紹介
3年生後半からは卒業研究に取り組むために卒業研究の指導教員の研究室に配属されます.大学院に進学する人はその大部分の時間を研究室で過ごすことになります.研究室は,複数の教員による研究室もあれば,一人の教員が構えている研究室もあります.卒業研究着手を前にした学生を対象に研究室紹介を行い,その後に希望調査と調整を経て,研究室配属となります.岐阜大の社会基盤には,非常に幅広い分野の研究室があります.
#それぞれの研究室のホームページへのリンクをクリックすると別タブでページが開きます.
【構造物などを扱う研究室】
- 複合構造研究室(内田教授,木下准教授,阪野助教,蓮池特任助教,小野特任助教)
- 維持管理工学研究室(小林孝一教授,六郷特任教授)
- 先端材料・構造研究室(國枝教授)
- 橋梁工学研究室(村上教授)
【まちづくりや交通などを扱う研究室】
- モビリティアナリティクス研究室(倉内教授,宮城特任教授)
- 地域マネジメント研究室(高木教授)
- 都市・景観研究室(出村教授)
【気象・地形地質・水環境・河川などを扱う研究室】
- 地球科学研究室(小嶋教授,大谷教授)
- 自然エネルギー研究室(小林教授,吉野准教授)
- 流域水文学研究室(篠田教授,吉村助教)
- 河川・水文学研究室(児島准教授)
- 水系動態研究室(玉川教授,原田准教授)
- 水質安全研究室(李教授,廣岡准教授,鈴木准教授)
【土・地盤・地下水・地震などを扱う研究室】
研究室に行ってみよう!先端材料・構造研究室(國枝稔先生)
卒業研究のテーマはどんな感じ?
岐阜大社会基盤工学科で、過去3年間に「優秀卒業研究賞」を受賞した学生の卒論題目を紹介します。卒論のタイトルを見ると、どんなことをテーマに卒業研究がされているか、イメージできるでしょうか?
キーワードを太字にしてみました。
【令和2年度 優秀卒業研究賞の論文題目と指導教員】
落石の机上調査に必要な詳細地形データの情報調査 | 沢田 和秀 |
Convolutional LSTMによるレーダー雨量画像予測 | 吉野 純 |
ショットピーニングの解析手法および既設橋梁への適用性の検討 | 木下 幸治 |
高水敷掘削後のウォッシュロード再堆積の要因分析 | 原田 守啓 |
粒子フィルタ法を用いた高濁度河川水のリアルタイム発生予測 | 篠田 成郎 |
アプリ減災教室を用いた企業・団体による職員の災害への備え促進の効果分析 | 髙木 朗義 |
電気検層を用いた薬液注入工法における出来高確認の実用化 | 八嶋 厚 |
ジオグリッドを用いた舗装の長寿命化修繕方法の開発 | 八嶋 厚 |
植物根が表層地盤の熱輸送特性に与える影響の解明 | 小島 悠揮 |
WVDを用いた不飽和地盤中の水移動制御に関する研究 | 小島 悠揮 |
【令和元年度 優秀卒業研究賞の論文題目と指導教員】
吸水性ポリマーを用いてフレッシュコンクリートから取り出した粗骨材の品質 | 國枝 稔 |
コンクリートの材料分離抵抗性の定量的評価に関する研究 | 小林 孝一 |
微生物燃料電池の窒素除去におけるアンモニア揮散と硝化脱窒の寄与度についての検討 | 廣岡 佳弥子 |
森林河川水中の天然有機物の特徴 | 山田 俊郎 |
ショットピーニング処理による既設鋼橋溶接部の疲労強度向上 | 木下 幸治 |
熱帯地域における日射強度の高精度計算に向けた気象予報モデルの最適化 | 小林 智尚 |
耐候性鋼材の自己治癒性能とその活用 | 宮地 一裕 |
長良川堤防の地形・地層からみた浸透による被災履歴の特徴 | 神谷 浩二 |
地盤の間隙水塩分濃度が比抵抗による薬液注入改良効果判定へ及ぼす影響 | 八嶋 厚 |
上水道の送水管末端における残留塩素濃度の特徴および浄水場における水質管理項目との関係 | 山田 俊郎 |
【平成30年度 優秀卒業研究賞の論文題目と指導教員】
濃尾平野における地中熱利用の経済性を含んだ評価マップに関する研究 | 大谷 具幸 |
東海地方の水道水源および浄水場における水中の溶存有機物の特徴 | 山田 俊郎 |
防災気象情報の利用実態の調査とそのあり方の提案 | 吉野 純 |
山地におけるトンネル湧水によるヒ素流出現象のモデル化 | 篠田 成郎 |
濃尾平野における扇状地河川からの地下水涵養特性の考察 | 神谷 浩二 |
塩分を含むコンクリート中の曲げひび割れが鉄筋腐食に与える影響 | 小林 孝一 |
グラウンドアンカー自由長部の固有振動特性に基づいた残存引張力の推定 | 八嶋 厚 |
電気検層を用いた薬液注入工法の出来高確認 | 八嶋 厚 |
微生物由来の有機物は活性炭によって吸着されるか:回分式吸着実験による評価 | 李 富生 |
美濃焼産業圏と近代多治見の市街地形成 | 出村 嘉史 |
社会基盤工学科の教員が活躍する研究センター・研究プロジェクト
社会基盤の先生方は、さまざまな分野の研究センター・研究プロジェクトで活躍しています。これらの研究センターは、そのまま岐阜大学社会基盤工学科の幅の広さと強みを表しているともいえます。インフラ・環境・防災・地域といったキーワードが見えてくると思います。
学生たちが取り組む研究も、学会発表や論文だけでなく、地域の未来をよりよいものにするために役立てられています。卒論生や大学院生は、研究活動の立派な戦力であり、仲間です。
是非、岐阜大学で、地域をフィールドとした実践的な研究にともに取り組みましょう。
インフラマネジメント技術研究センターCIAM
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岐阜大学は、既存のインフラ施設のメンテナンス技術とその人材育成に強みがあります。橋梁・トンネル・地盤・道路や河川の施設のエキスパートを育成しています。
既存のインフラ施設に対して適切な診断と処置を行うことができる技術者であるメンテナンスエキスパート(MaintenanceExpert : ME)を育成するために、平成20年度より社会基盤の整備や管理に関係する社会人を対象として社会基盤メンテナンスエキスパート養成講座(以下、ME養成講座)を開講しています。
応用気象研究センター AMET
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岐阜大学は、全国で唯一、気象予報業務を大学が行っています。気象予報士資格をもった教員が、コンピューターシミュレーションによって愛知・岐阜地域の気象予報を日々配信しています。
この研究センターでは、高度化する気象情報を様々な分野にどう応用していけばいいのか地域の皆様と一緒に考えながら研究を進めています。
地域環境変動適応研究センター RARC
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地域の持続可能性に影響を及ぼしうる環境の変動に対する適応を、岐阜大学の幅広い分野の専門家の連携によって推進するために設置したもので、気候気象学,森林科学,水文学,水環境工学,河川工学,農学,生態学,社会システム…と学内の幅広い専門家が、地域で予想される気候変動・人口減少の影響と、これに対する対策を、行政・産業・地域住民とともに取り組んでいます。
流域圏科学研究センター RBRC
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流域の自然環境の仕組みと人間活動を含めた「森・水・物質動態の複合システム」を幅広い観点から研究しています。
自然が社会へもたらす恩恵と脅威の二面性を念頭に置き、流域圏における植生系、河川水系、土壌地盤系等の多様な自然的・人為的事象を解明し、環境保全・防減災に貢献できる学術研究および技術開発を行っています。
清流の国ぎふ防災・減災センター
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岐阜県と岐阜大学で共同で設置したセンターで、人材育成や市町村・企業への技術支援に加えて、地震被害想定の調査研究等、防災・減災にかかる実践的シンクタンク機能を担っています。また、様々な啓発活動、人材育成プログラムの主催や講師派遣を通じて、地域防災力の強化を推進しています。
学生向けにも講義を行っており、社会基盤工学科には、防災・減災を対象とした調査研究を行っている研究室も複数あります。
社会基盤工学科の教員が関わっている研究センターはほかにもいくつかあります。