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何が学べる?


高校生の目から、エンジニアの目へ!世界の見え方が変わる!

 
 社会基盤工学を学ぶと,みなさんが毎日見ている風景そのものが,社会基盤工学のフィールドであり,先人たちの仕事の積み重ねの結果であることが理解できるようになります.
 過去から現在のまちや国土の変化を学び,そこから未来をデザインできる「時間の目」,人間の目で見える風景だけでなく、より小さな顕微鏡で見える世界から,人工衛星で地上を見下ろすような大きな目線まで,さまざまな空間スケールで世界を見るシビル・エンジニアの目線が養われます.

自分の興味や関心,個性を活かしたエンジニアになれる!

 
 一人ひとり、興味のあるものは違います。同じ風景を見ていたとしても、違うものに興味をもっているはずです。

 自然が好き、生き物が好き、街が好き、乗り物が好き、橋やダムが好き、いろんな「好き」に答える幅広さが社会基盤工学にはあります。

 


センパイの声|社会基盤工学・土木工学の魅力って何?

  • 人々の生活の中の「あって当たり前」を守る、縁の下の力持ちです!(2021年卒,高速道路会社勤務)
  • ”ものづくり”という仕事は世の中にたくさんあります。土木は,どの業界よりもスケールが大きいものづくりです。橋・ダム・トンネル・道路など,これまでの人生で何気なく使っていたインフラ構造物を自分の手で設計し,作り上げることができる「土木」は大変魅力的だと思います!(2017年卒,大手ゼネコン勤務)
  • 地域住民の気づかないところで安全安心を守っているという実感。縁の下の力持ち的な仕事に魅力を感じます。(2015年卒,建設コンサルタント会社勤務)
  • 普段生活の中で利用する橋などの土木構造物を自分自身で設計することができること。(2019年卒,建設コンサルタント会社勤務)
  • 生活に必要なもので、安全に機能するのが当たり前なことを支える仕事。(2018年卒,県庁勤務)

センパイの声|入学から卒業までに学ぶこと 


岐阜大学の社会基盤工学科の紹介

社会基盤工学科説明会の様子(話し手:篠田成郎教授)

社会基盤工学科環境コースの説明 (話し手:大谷具幸教授)

社会基盤工学科防災コースの説明 (話し手:倉内文孝教授)


岐阜大の社会基盤工学科のカリキュラムはこんな感じ!

『2024年4月、岐阜大のシャカイキバンが変わりました!』

その1.環境コース防災コースを統合し、環境・防災デザインコースに。
 コース別科目を減らした分、分野横断的かつ実践的なデザイン科目を充実します。
その2.カリキュラムを見直し。3年次以降の時間をより実践的な学びが得られるよう調整。
 基礎力を養う1・2年、応用力・実践力を養う3・4年という目的意識に応えるカリキュラムに。
その3.数理・データサイエンス・AI科目が充実します!
 全学的に情報系科目が充実します。これからの時代で活躍するための基礎から応用までを学べます。

※以下のカリキュラムの説明は、2023年入学者向けのものであり、2024年度からはカリキュラムが一部変更になりました。近日アップデートします。

下線が引いてある科目が必修科目、それ以外が選択科目になってます。ここに出ている科目群以外に、全学共通教育があり、初年次セミナー、人文科学系、社会科学系、自然科学系、スポーツ、英語・第二外国語等の科目を履修して、教養を養います。


社会基盤工学の基本を身に着ける・教養を高める!(1・2年生 )

  • 岐阜大学の社会基盤工学科では、学部の1,2年生の間に社会基盤工学の基本をしっかり学びます。
  • カリキュラムの一番左あたりには、数学系の科目微分積分線形代数確率統計…)や、物理系の科目が多く並んでいます。とくに、力学は多用するので1年次必修になっています。高校のときに数学や力学があまり得意でなかった、という人は、ここで頑張って復習して力をつけましょう。プログラミングも大量のデータを効率良く処理するためには、必須のスキルです。数理データサイエンス教育は、岐阜大学全体でこれからますます強化されていきます。
  • 昔から土木工学の分野では『三力(さんりき)』といわれる3つの力学が基礎として重視されてきました。
    三力とは、構造力学水理学土質力学です。岐阜大の社会基盤工学科では、さらに幅広く、都市や交通の計画やデザイン上水道・下水道などに関わる水環境についても、1・2年生のうちから学んでいきます。
  • 社会基盤工学では、測量の知識と技術はどんな分野でも必要となりますので、2年次の必修科目になっています。

専門性を高める!(3・4年生)

3年生になると、専門性の高い科目が選択科目として自由に選択可能になってきます。カリキュラムの図の右の方を見ると、色分けされたいくつかのグループがあることが分かるでしょう。これらを組み合わせて履修することによって、得意分野がはっきりとしたプロフェッショナル、社会基盤工学を幅広く学んだゼネラリストなど、なりたい自分の姿に近づくことができます。

  • 鋼構造・コンクリート > 橋などに代表される構造物を設計・施工するための技術、維持管理して長持ちさせるための技術を学ぶことができます。
  • 都市・地域・交通・道路 > 都市計画や地域づくり、人の移動と物流を支える交通のネットワーク、心地良い空間のデザインなど、公共空間の計画とデザインについて学ぶことができます。
  • 水環境・河川・海岸・気象 > 水資源としての水、河川の治水・環境保全のための技術、気象現象と水循環の理解など、水に関わる様々な専門分野につながっている科目群です。
  • 土質・地盤・地震 > 道路や構造物の土台となる地盤、土でできた河川堤防、土砂災害や地震、地下水をはぐくむ地盤など、地盤と土に関わる様々な専門分野につながっている科目群です。

研究室で卒業研究に取り組む!(3年生後半~4年生)

3年生後半からは卒業研究に取り組むために卒業研究の指導教員の研究室に配属されます.大学院に進学する人はその大部分の時間を研究室で過ごすことになります.研究室は,複数の教員による研究室もあれば,一人の教員が構えている研究室もあります.卒業研究着手を前にした学生を対象に研究室紹介を行い,その後に希望調査と調整を経て,研究室配属となります.岐阜大の社会基盤には,非常に幅広い分野の研究室があります.

研究室|卒業研究のページには,岐阜大学社会基盤の研究室の紹介や,先輩たちの卒業研究テーマなどについての情報がありますよ.


岐阜大のシャカイキバンの強みはなんですか?

シビル・エンジニア”として社会で活躍するための基礎をしっかり!

  • 岐阜大学社会基盤工学科の教育カリキュラムは、日本技術者教育認定機構 (JABEE)の認定を受けており、技術者国家資格の最高峰である技術士の受験に必要な、技術士補の資格が卒業とともに得られるとともに、技術士の第一次試験が免除されます。

いくつかの分野に強みアリ!

  • インフラに強い! 橋梁やトンネルなど、土木構造物についての設計・高機能化・長寿命化・メンテナンス技術について深く学ぶことができます。
  • 自然環境に強い! 気象学、地形地質学等の理学系の領域の専門家環境に関わる専門家が多いこと、自然豊かなフィールドに恵まれていることなどから、都市部の大学では得ることが難しい自然環境についての実践的な学びが得られます。
  • 防災に強い! 自然災害と社会の関係性、水害・土砂災害・地震災害防災力・減災力を支える地域の仕組み等について深く学ぶことができます。
  • 持続可能な地域を実現するためには?自然災害に強い地域を実現するには?未来の地域づくりに専門技術者・行政マンとして関わっていくための幅広い学びが得られます。

研究力でも日本の社会基盤工学をリードする!


社会基盤工学は、中学・高校の教科とどんな風につながってるの?

社会基盤工学は総合的な学問です。総合的とは何かというと、中学・高校で習った知識を総動員する学問であるということです。理系よりではあるけれども、自然環境や人間社会を相手にしますから、理科や社会も大事です。

【中学・高校の科目は社会基盤工学のどんな場面で使われるか?】

  • 物理 → 構造物の設計(構造分野),水の流れ(水理分野),雲・台風の流れ(気象分野),斜面・堤防の安定(地盤分野),交通の流れ(計画分野) 
  • 化学 → コンクリート材料の設計(材料分野),汚染土壌の改良(環境地盤分野),水質環境整備(環境衛生分野) 
  • 生物 → 微生物の生成分析(環境衛生分野),河川生態系を保全するための河川管理(河川工学) 
  • 地学 →地盤のなりたち(地質分野) ,地形の形成メカニズム(河川工学,防災工学),地域による気候の違い(気象学,水文学,防災工学)
  • 数学 →行動理解(計画,地震分野),土地利用の制御,交通システムの最適設計(計画分野) さまざまな現象をモデルに置き換えて解析する様々な場面
  • 情報・コンピュータ →荷重シミュレーション(構造分野),地震動シミュレーション(地震分野),洪水・水循環シミュレーション(水理分野),台風シミュレーション(気象分野),斜面崩壊シミュレーション(地盤分野),社会,交通流シミュレーション(計画分野) 
  • 歴史 →まちの発展,都市の形成,治水の歴史,道路交通・鉄道交通の整備の歴史など,ありとあらゆる場面.

【受験科目は何が必要?】

  • 正式な情報は、岐阜大学公式ウェブサイトの「学生募集要項」を確認してください。
  • 岐阜大学社会基盤工学科の入試は、前期・後期日程ともに、共通テストと個別学力検査(二次試験)があります。
  • 共通テストは、国語200、地歴公民(1科目選択)100、数学200、理科200、外国語200、合計900点を500点換算
  • 個別学力検査は、数学400、理科400、外国語200、合計1000点
  • 共通テスト+個別学力検査の1500点満点での選抜となります。
  • 志願倍率について:倍率が高かった年の翌年の入試では,受験予備校等が算出する受験偏差値やボーダーが高くなる傾向があります.結果として志願者が減り,志願倍率が下がることが起こります.令和4年度入試は前期試験の倍率が6.4倍と高くなりましたが,令和5年度はある程度志願者が減る方向になることが予想されます.

参考になる書籍

社会基盤工学について詳しく知りたい人にはこんな本もオススメします.
ようこそドボク学科へ! 都市・環境・デザイン・まちづくりと土木の学び方(2015/4/1)

『環境工学、社会基盤工学、都市環境デザイン工学……土木と名乗らずとも“ドボク”を学ぶすべての学生必見! ドボクって何?という素朴な疑問から、多彩な授業の魅力、土木構造物鑑賞のツボまで、先輩74人が丁寧にレクチャー。ドボクの面白さと奥深さを堪能する学生生活が、この一冊で手に入る! 気になるハローワークも満載。』
Amazonでの紹介文より

1章 学科紹介
2章 学校生活
●入学したら
●少し慣れてきたら
●専門科目が始まったら
●卒業が近づいたら
3章 ドボク的日常生活
4章 ドボク体験
5章 ドボク学生のハローワーク

土木の仕事ガイドブック :日常をつくるプロフェッショナル(2021/6/5)

こんな土木本、いままでなかった! 土木をつくり維持し19分野35人の仕事。日々の業務ややりがい、業界に望むことなど、とことん現場の声でまとめられた、土木業界の「リアル」がわかる一冊。』
Amazonでの紹介文より

1 国家公務員(総合職)
2 国家公務員(一般職)
3 地方公務員(都道府県)
4 地方公務員(市町村)
5 ゼネコン
6 メーカー
7 鉄道会社
8 建設コンサルタント(調査・構想・計画系)
9 建設コンサルタント(設計・施工・維持管理系)
10 シンクタンク,インハウス・エンジニア
11 不動産デベロッパー
12 都市再生機構
13 調査会社,測量会社
14 設計事務所
15 高速道路会社
16 電力会社
17 NPO(非営利法人)
18 研究職
19 新たな専門的機能


つづき>>卒業後の就職先、進路は?学生生活は?